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ユベール・ロベール展へ行きました

上野の国立西洋美術館でユベール・ロベール展が行われていたので行ってきました。
ユベール・ロベール -時間の庭-



ユベール・ロベールは18世紀フランスの風景画家で、古代建築や廃墟を得意とした。
日本でまとめてユベール作品の展示展が行われるのは初のようで、
所有コレクションが多いヴァランス美術館が改修工事を行なっている為、作品をまとめて借りる事ができたそうだ。
自分はユベールを知らなかったが、広告で観た絵に惹かれて観に行くことにした。
google Art Projectでいくつかの作品を鑑賞できます)
google Art / Hubert Robert へ



素描はサンギーヌという赤チョークで描かれている事が多く、これがまた朽ちた風景と合っていた。
思うにユベールは「裏側フェチ」なのではと思う。
屋内、門、洞窟、橋の下とやたら作品に「裏側」が描かれている事が多い。
(構図的に斜め下から見上げる感じ)
構図で「この人の作品だ!」と判るのは憧れるなぁ。


個人的には少しトワイライト気味の色使いがとても好みだった。
朽ちた建造物に合うことはもちろん、「この時代の色」とでもいうような
説得力がある為、絵の中に入り込みやすい。


後にユベールは王室との関係からフランス革命で投獄される事になったが、
そこでも皿に絵を描いて売りさばいたと言われているのがたくましい。
自分もさぁ描くぞという力が沸く。