arketブログ

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ヒッチャー(1986)を観る

映画としてはヒッチハイカーが主人公をどこまでも追いかける・・・
というよくあるホラー映画で、ストーリー的にも「そりゃ無茶苦茶な」と、現実離れしたシーンがいくつかあった。
それでも、この映画をかなり気に入ってしまい、もう数回は確実に観るだろう。
演出、演技、テキサスの風景、音楽がとても良く、
ホラー映画なのに癒されるのだ。


まず、カメラを引いて撮っているシーンがどれも印象に残る。
ラストシーンでカメラを遠くから引いて撮っているシーンがあるのだが、ここが物凄くしびれる。
ホラーなのに死体がそれ程出ない点は、グロが苦手な人にもオススメしやすいかもしれない。
(ただ、内容は怖い)


ルドガー・ハウアーはどう考えてもカッコよく見せる為に撮られているのではないか。
ピックアップに乗ったシーン、序盤の道路で一人立ち上がるシーン・・・
漂う余裕臭は「俺もこういうカッコいいオッサンになりたい」と思ってしまう。
カッコよく見せてもサイコな面を邪魔していないところは流石。
演技はみんな良いので、内容がご都合主義な場面も見入ってしまい、気にならない。


音楽について。
物凄く幻想的で、夕暮れのシルエット・荒涼としたテキサスの砂漠とマッチする。
上記の引き気味のカメラと合わせると、何か風景映像を観ている気分になり、これが癒されるポイントだ。
マーク・アイシャムという人が音楽担当らしい)
緊迫したシーンでは独特のエレクトロ風な音楽が重々しい雰囲気を後押しする。
個人的にはエレクトロ好きなので二度美味しい。


トレマーズも好きな映画の一つだったりするが、アメリカの砂漠が舞台の80年代映画には
なにか惹かれるものがある気がする。