ここ数年、落ち着いて黄昏時を過ごしたした記憶が少ない。
建物の中に居るうち、いつの間にか暗くなっていたり、
或いは浸る時間が無かったり。
海沿いの道に車を停め、一人、ゆっくりと薄暗くなっていく
東シナ海の景観をぼんやりと眺めていられた学生時代。
今になって思えば中々の贅沢ではないか。
個人的に最も行動にキレが出てくるのが、トワイライトな時間帯の前後だ。
24時間全てを薄明かりの世界に出来れば、もう少しマシな人間になれると思うが、
そういうわけにもいかないので、四六時中、「今は夕方である」と暗示を
かけるようにしてみようか。